スポンサー広告

スポンサーサイト

 ←スカート直しました →落ち着きましたが・・・・・
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。



もくじ  3kaku_s_L.png 近況
もくじ  3kaku_s_L.png WORK
もくじ  3kaku_s_L.png イベント
もくじ  3kaku_s_L.png 未分類
もくじ  3kaku_s_L.png ENDRESS TALE
もくじ  3kaku_s_L.png ●恋
もくじ  3kaku_s_L.png 花と牙
もくじ  3kaku_s_L.png 恋闇
もくじ  3kaku_s_L.png NOVEL
もくじ  3kaku_s_L.png アニパロ
【スカート直しました】へ  【落ち着きましたが・・・・・】へ
  • TB(-)|
  • CO(-) 
  • Edit

イベント

お久しぶりです

 ←スカート直しました →落ち着きましたが・・・・・
前回の記事が4月になってて焦りました(^_^;
何やってたんでしょうね。

とりあえず、イベントのお知らせです。
8月11日 コミックマーケット84
西1ホール “る”-34b 月代探偵社

新刊(多分間に合うと思います・汗)
『海蛍』 上海恋戯・番外編 高月宮×真純
A6・p50 表紙フルカラー 500円

hyosis_20130808095157fa8.jpg

大阪は
8月18日 インテックス大阪
スーパーコミックシティ 関西19
3号館 L52b 月代探偵社

新刊は、ダリアさんで再版していただいた『上海恋戯』の番外です。
ちょうど『いずも』の進水式があったりで、ここんとこ艦萌え萌えしてますw

以下、試し読みできます。
※ 1章がちょっと素っ気なかったので、ラブラブしてるところを
ピックアップしてみました。


        3.

「どうぞ。こちらのお部屋をお使いくださいませ」
 鎌倉の別荘の管理を任されているという光孝の乳母は、三条家に縁のある人間らしくいかにも上品でおっとりとした老婦人だった。
 高月宮のことも、予め光孝から聞かされているらしく、病人への気遣いを見せつつも、決して大げさなところはない、温かなもてなしぶりだった。
「お世話になります」
 高月宮も、女性の前では特に礼儀正しく愛想がいいのは相変わらずだ。そういうところは、相手が女性なら、幼女から老婆まで関係ないらしい。
 一時は真純も呆れていたが、最近では、これもこの男の美徳の一つなのかもしれないと、諦め半分に認めつつあった。
「光孝様からも、できる限りのお世話をするようにと言いつかっております。わたくしは正岡と申します。ご用がありましたら、なんなりとおっしゃってくださいませ」
 廊下に膝をつき、白い指をきちんと揃えた正岡は、白髪頭をきれいに結い上げ、なんとも気品のある笑みを高月宮に向けた。
「ありがとう」
「夕食までごゆっくりおくつろぎください」
 両手をついて丁寧に一礼すると、小柄な絣の着物姿が母屋に戻っていく。
 それを機嫌よくニコニコと見送った高月宮は、寛いだ表情で真純を振り返った。
「ここへ招待してくれた光孝殿に、感謝しなければいけないな」
「……出すぎた真似、じゃ、なかったか?」
 光孝にも高月宮にも、自分のわがままでかえって気を遣わせてしまったのではないかと、真純はいくらか気後れ気味に訊ねる。
 少なくとも真純には、自分と高月宮との関係に、三条の家を巻き込むつもりはなかったのだが……。
「まさか。おまえが心配してくれているのがうれしくないはずないだろう」
 高月宮にそう言われると、多少は気が楽になった。
 別荘の本館は明治時代に建てられたという優雅な洋館だったが、高月宮のために用意された離れは広々とした和室だった。
 風を通すように開け放たれた障子戸の向こうには枝ぶりのいい松が並び、深い緑がさやさやと揺れている。
 すぐ側に海があって、潮の匂いが漂った。
「ああ、海の匂いがするな」
 高月宮は、松と月が描かれた軸の掛かった床の間の前で座布団に座り、気持ちよさそうに目を細めている。
 真純は、正岡が淹れてくれたガラスの器に入った冷茶を高月宮の膝元に置き、少し離れた下座に座った。
「疲れていないか? 横になりたいなら、布団を敷こうか?」
 移動に思ったより時間がかかったので、気を回した真純に、高月宮は少し不満そうな目つきを返す。
「そう病人扱いするな。それとも……いっしょに寝たいのか?」
「バ、カッ……」
 ニヤリと卑猥に笑う男に、真純はいきなり何を言いだすのかと、カーッと頬を染めながら詰った。
 今日の高月宮は、白いシャツと生成り色の麻のズボンというすっきりとした服装だった。
 私服の高月宮を見るのは久しぶりだ。軍服姿も凜々しいが、こういう寛いだ格好だと貴公子らしい優雅さが際立った。
「俺の顔に何かついているか?」
 ついうっかり見惚れていると、おかしそうに問いかけてくる。
「い、いいえっ」
 あからさまにうろたえてしまった真純に、高月宮は小さく噴き出した。
「時々、俺の顔をじっと見ているな。皇族の顔が珍しいか?」
「こんなふうにお側近くで見る機会などなかったし……」
 見世物扱いされるほうは、不愉快かもしれない。しかし、嘘のつけない真純は正直に答えた。
「気に入ったか?」
 高月宮は、それに気を悪くした様子もなく、明け透けに訊いた。
 図星だったから、真純は反射的に紅潮した。
「きれい……だとは思う」
 うっかり感じたままを口にすると、驚いたように目を丸くした高月宮は、楽しそうな笑い声を上げる。
「おまえに言われるとな」
「俺とは……違うから。何もかも」
 本気で何もかも違うと思っていた。でも、真純を求めたのは、高月宮のほうからだった。自分に本当にそんな価値があるのか、真純には今でもよくわからない。
「かもしれないな。俺はずっと、自分の顔が嫌いだった。鏡を見れば、この身に流れる血の宿命を嫌でも思い知らされる気がして……」
「明人……」
「だが、おまえが気に入ってくれるなら、この顔も悪くない」
 微笑んだ瞳が蕩けたようにやさしくて、ひどくホッとした。
 自分の何に、高月宮が惹かれたのかわからないけれど、彼が少しでも慰めを感じてくれれば、それだけでうれしかった。
「あ、お茶をもらってこよう」
 空になった高月宮の茶碗を見て、立ち上がりかける。
「真純……」
「え?」
 自分の名前を呼ぶ高月宮の声に、さっきまでとはまったく違う熱っぽさを感じて、ドキリと心臓が跳ねた。
「いいから、こっちへこい」
 傍らへこいと手招かれ、真純はまたうっすらと頬を染める。
 外の明るい真昼の光が室内の畳の上へも燦々と降り注いでいるし、おまけにこの部屋は開放的すぎる。
「しかし……」
 開け放たれた障子の向こうへ、真純は気にするようにうろたえた視線を泳がせた。
「誰もいないだろう」
 大丈夫だからと言い聞かされて、おずおずと高月宮の隣に座る。いくぶん強引に引き寄せられ、真純はその広い胸に顔を埋めた。
「ああ。おまえの髪、おまえの肌だ……」
 髪を撫で掌に包み込んだ頬に触れながら愛しそうに囁かれて、腕の中からそっと高月宮を見上げる。
「海軍省で別れた時、一週間もおまえに触れられないなら、ちゃんと抱きしめておけばよかったと、あとでひどく後悔した」
 高月宮の告白を聞いたとたんに、真純は思わず噴き出していた。
「おかしいか?」
「いや。……俺も、まったく同じことを考えていた」
 高月宮と自分とはぜんぜん違うと思っていたのに、考えていることは同じだった。
 彼に触れてほしいと望むことすら、どこかで疚しかったけれど、高月宮も同じ気持ちだったと知って安心したと微笑んだ。
「真純……接吻してもいいか?」
 耳元で訊かれて、広い背中へ夢中で腕をまわし、抱きしめていた。そのまま畳の上に押し倒され、下りてきた熱い唇を受け止める。
 遠い波の音を聞きながら、真純は幸福に酔ったように甘い感触を貪った。
関連記事
スポンサーサイト

もくじ  3kaku_s_L.png 近況
もくじ  3kaku_s_L.png WORK
もくじ  3kaku_s_L.png イベント
もくじ  3kaku_s_L.png 未分類
もくじ  3kaku_s_L.png ENDRESS TALE
もくじ  3kaku_s_L.png ●恋
もくじ  3kaku_s_L.png 花と牙
もくじ  3kaku_s_L.png 恋闇
もくじ  3kaku_s_L.png NOVEL
もくじ  3kaku_s_L.png アニパロ
【スカート直しました】へ  【落ち着きましたが・・・・・】へ

~ Comment ~

管理者のみ表示。 | 非公開コメン卜投稿可能です。
  • 【スカート直しました】へ
  • 【落ち着きましたが・・・・・】へ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。