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NOVEL

リバ2

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分割。part2。



「……いいよ」
 とたんに、低い声が答えるから、辰巳はきれいなおもてを顰める。
「おい……狸寝入りか?」
「そうじゃないけど……。辰巳さんを待ってたら、うっかり眠り込んだみたい」
 ゆっくりと寝返りを打った真が、まだ眠そうな濡れた瞳で、眩しげに辰巳を見上げる。
「眠いんだったら、俺なんか待たずに、さっさと寝てろ。疲れてるくせに……」
 わがままで自分勝手な辰巳が、真のためにしてやれることなど、たかが知れている。だから、真にも無理はしてほしくない。それこそ、身勝手な言いぐさなのかもしれないけれど。
「でも……いっしょに寝るの、久しぶりだよ」
「おまえから言いだしたんだろ。俺がいっしょだと盛るからって……」
 辰巳と寝れば、欲しいという衝動を抑えきれないから――真から初めてそう聞かされた時は、不覚にも赤面してしまった。
 欲しいなら我慢する必要もないだろうと、辰巳は思ったけれど、深夜まで勉強していた真は、夜中に眠っている自分を起こしてまで、欲望を満たしたくはなかったらしい。
 辰巳には、それをよけいな気遣いだとは言えなかった。たとえ、自分がどれほど真に餓えていたとしても。
「犬みたいだね」
 辰巳のデリカシーのない辛辣な言葉に、真は怒りも恥じらいもせず、ふわりと笑う。いつもの彼らしくもなく、どこか反応が鈍いのは、やっぱり疲れているのだろう。
「どうしようもない犬っころだ、おまえは……。無理しなくていいって言っただろ。おまえなら、無理なんかしなくてもすぐに追いつけるよ」
 高英に転入する以前の学校は、わりとのんびりしていたらしく、授業の進み具合がまったく違っていた。真は、それを気にしているようだった。
「無理してる?」
「ああ。俺にいいところ見せようと、はりきりすぎ」
 どちらかといえば、辰巳への負い目のほうが強いはずだった。けれど、辰巳はわざと言いにくいことをはっきり指摘してやる。
 もちろん、八つ年上の辰巳に認められたい、早く大人になりたいと、無意識の焦りがあることは、真も自覚しているのだろう。その笑みは、少し気弱なものに変わった。
「嫌われたくないから……」
「おまえな……。怖がってるのは、俺のほうだ」
「え?」
 辰巳が口の中で呟いたあとのほうの言葉は、真には聞き取れなかったようだ。シーツの上で、小さく首を傾げられた。
 自分の弱音なんて、聞こえないほうがいい。いつも嫌われるようなことばかりしている。息子の真に心配ばかりかけてしまう。
 真のやさしさに甘えながら、いつか愛想を尽かされるんじゃないかと、辰巳のほうこそ怯えていた。
「なんでもねーよっ。布団きて、ちゃんと寝ろ」
 セックスしたいなら、疲れを取ってからだと、乱暴にかぶせた毛布の下から、漆黒の瞳がまっすぐに辰巳を見つめる。
「辰巳さん……抱いてよ」
「はぁ?」
 一瞬、言われた意味がわからずに、バカみたいな声を上げていた。
 ベッドの中で抱かれるのは、いつも辰巳のほうだった。そういえば、前に真から「どちらでもいい」と言われたことがあったと、思い出す。
「嫌?」
「……マジ、なのか?」
 男同士のセックスの場合、どちらが挿れるかは、その場の雰囲気みたいなところがある。健康な男なら、機能的にはどっちでも可能だ。
 辰巳だって、真を可愛いと思うし、抱きたくなったこともないわけではなかった。
 しかし、真のほうはどうだろう。あんなところで辰巳の牡を受け入れることに、ためらいはないのだろうか。
 もちろん、辰巳のあんなところに、さんざん挿れて快楽を貪ってきたのだから、行為そのものに嫌悪はないだろうけれど。
「うん。……だめ、かな?」
 真の訊き方だと、まるで抱かれることを望んでいるように聞こえる。疲労のせいで気だるそうなその表情は、いつにもまして可愛らしくてどきりとする。
 なんだか、バージンの娘にセックスをせがまれているみたいで、妙に後ろめたさがあるのに、かえって興奮した。
「初めてなんだろ?」
「辰巳さんだって、初めてだったじゃない」
「バカヤロウッ! 恥ずかしいこと思い出させるんじゃねーっ……」
 自分のロストバージンの時を思い出すと、真を誘ってせがんで、ぐだぐだだったから、いまだに居たたまれなくなる。そのことには触れるなと、凶暴に怒鳴りつけていた。
「しようよ」
 うっとりとねだる、真の吐息が甘い。手を取って引き寄せられるままに、ずっと彼に餓えていた唇を重ねた。
 触れただけで、胸も肌もどうしようもなく熱くなる。辰巳の体をこんなふうに慣らしてしまったのは、間違いなく真だった。
 その熱をなだめるみたいに、真の舌はやさしく、なのに淫猥に動いて、敏感な口腔の粘膜をくすぐる。
「痛くてもしらねーぞ」
 濡れた下唇を甘噛みしながら、辰巳は挑発的に脅した。念を押したものの、真が拒むとは思わなかったし、辰巳のほうもすっかりその気になっていた。
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