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乱恋 その1

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冬コミに出すつもりだったんですが、見事に落ちました。
あんまりダメダメだったので、もはや間に合わせる気力もなくて、ほんとにすみません
あ、とりあえず本は作ります。印刷が間に合わなければ、3月のJ庭になるかもですが。
状況が確定したら、またここでお知らせします。

『乱恋』
   ※J庭で出したコピー本『殉恋』のロングバージョンです。リンクスさんの『凶恋』のその後。

第一章は「ReadMore」にて。

***web拍手のメッセージへ***
28日 あ、Rさんだったのか(*^_^*) 新刊落ちたけど;;; とりあえず参加はします。お時間取れたら、またご飯に行きましょうv 2日目 西2ホール え-26bです。 駅の側が便利だったので、また夏と同じところあたりかなあ。

           ◇

「んっ……大吾っ」
 ひと晩かけて蹂躙され尽くし、爛れきったように悪い熱をおびた場所を、再び開かせようと淫らに伸びてくる男の指に、若宮蒼一郎は泣き濡れた瞳を上げた。
 容赦なくやわらかな粘膜の内まで触れてくるその感触に怯えるよりも、性懲りもなく湧き上がろうとする妖しい衝動にビクリとわななく。
「これだけ毎日慣らせば、少しくらいゆるくなるかと思ったのに……どこまでも強情だな。おまえの体も、心も……」
 親子のように、兄弟のように一番近くで育ち、今は唯一の恋人でもある剣持大吾の口から、そんなふうにぼやかれると、壊れそうなほどの交わりをもう拒みたい気持ちとは裏腹に、どこか頼りない心が揺れる。
 自分らしくもない。この男の前では、どんなに頑なな意思も溶かされてしまう。あふれ出す愛しさで、自分を抑えきれなくなる。
 剣持大吾は、蒼一郎の祖父が下町に一家をかまえていた『若宮組』の生え抜きの組員だ。両親を亡くして、三つで祖父に引き取られた蒼一郎は、この男を《お守り役》にして育った。
 大吾に、誰よりも愛されている自信はある。
 新宿を拠点に進出してきた台湾系のマフィア『黒龍会(ヘイ・ロン・フェイ)』との激しかった抗争のあと、六年間の服役を経て、蒼一郎のもとに戻ってきた大吾と、ようやく身も心もひとつに結ばれた。
 空気を吸ったり、食事をしたりするのと同じように、欲望のおもむくまま、あまたの女たちを抱いてきた男が、今は蒼一郎以外の肌に触れることはない。
 初めて大吾に抱かれる時、「浮気したら、殺す」と約束させた。それ以来、大吾は今までの彼からは信じられないような辛抱強さで、蒼一郎だけを見つめてきた。
 それに関しては、大吾が祖父から若宮組の五代目組長を継いで、若頭になった弟分の柴田も驚き、ひどく感心していたくらいだ。
「不満、か……?」
 女の体とは違うという、心の底にいまだに澱む不安を、艶やかな漆黒の虹彩に滲ませて問いかける蒼一郎に、大吾は肉厚な唇をひどく好色に綻ばせた。
「ばぁか。堪らなくいいって言ってんだよ。おまえの中が絡みついて、気持ちよくて……際限なしに突っ込みたくなる」
「大吾……っ」
 欲情を滴らせた言葉のとおりに、また蒼一郎を犯したがっているかのように、奥へ忍ばされた長い指が卑猥に動いて、恥ずかしい水音を聞かせる。
 ゾクゾクと危うい愉悦に震えながら、蒼一郎は膿んだような内部の鈍い痛みに、形のいい眉を無意識に小さく顰めた。
「もう……痛いか?」
「ん……大吾」
 強情な蒼一郎が、こんな弱音を吐けるのも、甘えた声で許しを乞うのも、彼にだけだ。素直な告白に、大吾は諦めたようにやさしく笑うと、あてがおうとした灼熱の屹立の代わりに甘い唇を寄せてくる。
 与えられたそれをうっとりと受け止めて、器用に蠢く男の舌を蒼一郎は無心に吸った。あふれた唾液が唇をこぼれ、それも惜しむように大吾に啜られる。
「大吾……」
 いとおしむように細い指で恋人の濡れた唇をなぞり、蒼一郎はまだ足りないと言いたそうに浅黒い男の首へしなやかな両腕をまわした。
「ん……?」
 いっそう深く唇が重なり合った瞬間、大吾が怪訝そうな表情を浮かべた。
 キスの途中で気をそらした男をなじるように、蒼一郎は白い腕(かいな)に力を込め、動かない舌に自らのそれを淫蕩に絡ませる。
「あんまり、煽るな……」
 困ったように苦笑する男は、珍しく本気で蒼一郎を解放してくれるつもりだったらしい。
 どういう風の吹きまわしだと首を傾げかけて、すぐに相手の意図を察した。やけにあっさり布団からすべり出ていこうとする大吾の手首を、とっさにつかみ留める。
「大吾……約束」
 大吾に言われたとおりに、ひと晩中、死ぬほど恥ずかしい陵辱に耐えたのだから、今度はそっちが約束を守れと念を押した。
「悪いな、蒼……」
 ニヤリと軽薄な笑みをこぼした大吾の手が、ろくに力の入らない蒼一郎の掌をすり抜ける。一糸まとわぬ裸身が立ち上がり、そのまま襖へ向かって歩きだした。
「大吾っ!」
 だましたのかと、男の逞しい後ろ姿へ怒鳴った。ひと晩中、大吾に犯され続けた今の蒼一郎には、腕ずくで彼を引き留める力はない。
 もっとも、蒼一郎が万全の体調だろうと、力で剣持大吾を止めることは不可能だ。大吾の意思に逆らって、彼を押さえ込める人間など、この世には存在しない。
 開け放った襖の向こうから、大吾が手早く服を身につける衣擦れの音がする。
 それを聞きながら、蒼一郎は慌ててよろよろと上半身を起こし、昨夜、大吾に剥ぎ取られたまま足元に落ちている寝巻へ手を伸ばした。
 袖を通すのもやっとで、下半身はもどかしいほど動こうとしない。それどころか、芯に残る狂おしい疼きが、ともすれば萎えた膝をガクガクと震わせた。
「大吾っ、おまえっ……」
 寝巻の帯もまだ満足に締められないまま、蒼一郎はスーツに着替えて涼しい顔で隣室から覗いている男を凶暴に睨みつけた。
「約束したくせに……っ」
「俺は嫌だと何度も言ったぞ」
「おまえの意見なんか訊いていないっ。卑怯者!」
 嫌だと言えば、てこでも動かない男だということは、蒼一郎が誰よりも知っている。だからこそのゆうべの取引だったけれど、大吾には端から約束を守るつもりなどなかったのだろう。
 最初から、羞恥と悦楽に悶える蒼一郎を楽しんだだけだ。嘘つきの卑怯者となじられようと、気にするようなヤツでもない。
 大吾は隣室の障子戸を開けて、廊下に出ていこうとする。蒼一郎に止められなければ、ほかに大吾を止める者などありはしない。
「逃げるのかっ?!」
 布団の上からあげた蒼一郎の責めるような声に、廊下の手前で立ち止まった男は、傲慢な笑顔を見せて振り返った。
「俺は逃げも隠れもしねーよ。『水上(みなかみ)組』でも『黒龍会』でも来るなら来やがれっ……」
「バカっ!」
 あれだけ言い聞かせても、まだ駄々をこねるつもりかと呆れ果てて罵倒した。
 大吾にだって、今の自分の立場くらいはわかっているはずだ。蒼一郎が何を案じているかも、とっくに理解しているだろう。
 それでもなお自分の我を通そうなど、愚行以外の何ものでもない。過去は過去。今は今だ。
「どんなことをしても、おまえを水上組に連れていく」
「俺を権藤に会わせたりすれば、その場でじじいを八つ裂きにするぞ」
「大吾っ!」
 憎悪を剥き出しにした言葉を蒼一郎に浴びせ、身を翻して廊下へ踏みだす大吾に、胸の奥がチクリと痛む。
 大吾の怒りと憎しみは、六年前に水上組に見捨てられ、今は病に倒れて、余命幾ばくもない祖父のものでもある。
 祖父が、大吾のように水上組と会長の権藤に牙を剥いたことは、今まで一度もなかったけれど、誰にも口にしないその心の内を、蒼一郎は痛いほど感じていた。
 どんなに口惜しかっただろう。苦しかっただろう。けれど、祖父は黙ったまま、たった一人で『若宮組』を背負い、黒龍会との抗争の矢面に立った。
 そして、堅気の世界で生きていた娘夫婦と、組員のほとんどを失いながら、今もなお意地を通し続けている。
 祖父の傍らで、命懸けで若宮組を守った大吾が、権藤を八つ裂きにしたいほど憎むのは当然のことだ。
 親が子を守るように、水上組には傘下の若宮組を守る責任があった。だが、権藤は黒龍会の力を恐れて、若宮組にいっさいの助けをよこさなかった。
 水上組が介入すれば、両者の抗争はもっと激しく凄惨なものになっただろう。黒龍会との直接対決を避けた権藤には、それなりの理由があったのかもしれない。しかし、それが長く水上組に尽くしてきた若宮組を見捨てる理由にはならない。
 大吾の怒りは、蒼一郎にだってよくわかっている。だからといって、今、黒龍会と水上組を同時に敵にまわすのは、若宮組にとっても自殺行為だ。
 まして、今の若宮組組長は、祖父ではなく大吾なのだから。
「柴田っ、大吾を止めろっ!」
 今にもくずおれそうな細い腰にどうにか帯を締め、蒼一郎はよろめくように大吾のあとを追った。
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