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ENDRESS TALE

紅蓮の爪痕 漆黒の愛撫 7

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           ☆

「散々だったな」
 座敷の中央へ無造作に胡坐をかいて、ユリはまだ障子戸の側に立ち尽くしている貴臣をこっちへ来いと傍らの畳を叩いて促した。元信の前ではあれほど険のある表情だった癖に、ユリへ向ける微笑はこの上なく甘いから、立ち合いの前に、元信を熱い目をして見ていた貴臣に感じた灼けつくような嫉妬も薄れてしまう。
 素直に隣に座ろうとする貴臣を、手を伸ばして膝の上へと抱き取った。それにはいくらかうろたえて、けれど貴臣は結局体の力を抜いて、ユリの腕に身を委ねてくる。
「で、どうだった? あの坊主が人間かどうか、わかったか?」
 太刀筋を見れば人か魔かわかると言った貴臣の言葉を、幾分茶化してその瞳を覗き込めば、やはりどこか先刻の暗い陰を残したまま、漆黒の虹彩が微かに揺れた。
「人だよ」
「狢(むじな)じゃなかったか」
 ひっそりと笑いながら答える貴臣に、ユリも小さく唇を綻ばせてみせる。抱きかかえた膝の上から逆しまになったおもてが、ユリのおもてをじっと見上げた。
「だが、あの男の主というのは、狢か狐かもしれない」
「五代の爺さんが、大そうな美人だと言ってたぞ」
「ふーん……」
 まだ心ここにあらずといった感じで生返事をするのは、近頃の貴臣には珍しくもないことだ。疲れているのか、それとも過去の悪夢に悩まされているのか理由は知れないが、せめてこれ以上、貴臣の不安を増やしたくはない。
「貴臣……あんまり考え込むなよ」
 膝の上の半身をやさしく揺らしてやりながら、こめかみに押しつけるように口づけを落とす。
「あんな坊主のことなんか、忘れちまえ」
「できることならそうしたいが……」
 試合のあと、美鈴に食事を勧められて一緒に夕食を取った元信は、その最中も貴臣から目を離そうとはしなかった。不躾なほどのその視線を咎めようかとも思ったが、貴臣がわざと無視しているみたいだったので、ユリもあえて口出しを控えていた。
 不気味なほど物静かな僧侶からは、あえて強い敵を求め己の力を誇示したがるような、粗暴なものはまったく感じない。むしろ、何か深い企みを持つ者に命じられて動いているように思えて仕方がない。五代老から聞かされた、ユリより三つも年下の元信の主というのも気になった。
 もちろん、道場で隠し撮りした元信の写真は、すぐに横浜の事務所の九鬼に画像メールで送って、天在日輪宗の情報と共に調べるように命じてある。遅くとも明日の朝には、なんらかの情報は入手できるはずだった。
 とはいえ、同じ屋根の下に貴臣に興味を持つ得体の知れない男がいるというだけでも、なんだか腹立たしい。ふとあの灼けつきそうだった嫉妬が蘇ってきて、反射的に恋人を抱きしめる腕に力がこもった。
「忘れられないなら、俺が忘れられるようにしてやろうか?」
 囁きながら、もうそのしなやかな肢体を畳の上へ押し倒している。勝手にするから構わなくてもいいとは言ってあるものの、匡臣が風呂の案内にでも来るかもしれない。そうじゃなくとも強度のブラコンの異母弟は、ここに来ればいつも貴臣の側にいたがった。布団も延べていない座敷の真ん中でことに及べば、拒まれるかと思ったのに、逆に積極的な両腕を首にまわされて、ユリのほうがいいのかと戸惑った。
「忘れさせてくれるんだろう?」
 鮮やかな炎の色と妖しい煌きを宿した漆黒の双眸が、うっとりと誘いかけてくる。それだけで、罠でもなんでもいいような気分にさせられる。敵わねーなとクスリと笑って、煽られるまま艶やかな唇に吐息を重ねた。
 試すようにそっと忍び込ませた舌先に、急いたみたいにきつく吸いついてくる仕種は獰猛で、餓えさえ感じさせるそれは、ユリにとっても望むところだから、内側の敏感な粘膜をたっぷりと舐めまわしてやる。そうしながら、スーツの袖から腕を抜き取って、手際よくネクタイを引き抜き、シャツのボタンをはずしていった。
「ユリ……ゆり、はや、くっ」
「おい、貴臣……?」
 すでにキスだけで潤みきった音色にせがまれて、今日はやけに感じ方が早いなと覗き込めば、薔薇色に上気して蕩けそうなおもてが涙を含んで、待ちきれないとせがむ。
「下っ……下も、脱がせて。触ってっ」
「焦るなよ。乱暴なことはしたくねー」
 そうでなくても惚れ抜いている人で、初めてその肌の熱を覚えてからもう九年も経とうというのに、いっこうに飽きるどころか、こうして抱き合えば身を焦がす想いにあっさり理性までさらわれそうになる。けれどここは貴臣の実家だからと、少しくらいは遠慮もあるのに。
「いいからっ……ひどくしてっ」
「くそっ! 知らねーぞっ」
 そんなふうに挑発されれば、なけなしの理性なんて邪魔でしかなかった。ぴったりした薄い下着ごと膝までずり下ろしたズボンを蹴り落とし、自分のほうは上着を放り、ネクタイを毟り取って、下はボタンとファスナーを余裕もなく寛げただけで、華奢な体を二つ折りに撓める。それから、唆されたお返しみたいに、ちょっと意地悪く淡い雫に透ける瞳を窺った。
「なあ、どうする? スキン、つけようか。それとも、このまま入れてほしい?」
「このまま……このままユリを感じさせてっ!」
 最初から、貴臣の答えなんかわかりきっている。とびっきり敏感な内壁は、直に入れられたほうが、ゴムの皮膜を通すよりもずっと感じる。わざとらしくそう訊いたのは、もっと恥ずかしいことを、その紅い唇でねだらせたいからだった。
「じゃ、舐めて濡らしてって言ってみろ」
「ユリ、舐めて、濡らして……」
 いつもなら恥ずかしがるそんなはしたない科白も、欲しがっているから平気で口にしてみせる。
「どこを?」
 次の質問には、さすがに頬を染めてためらう。いくら受身のセックスに慣らされたといっても、本来受け入れるための場所ではないそこは、常には頑なに閉ざされている。潤滑用のゼリー代わりに舐めてもらう必要があって、けれどそれを求めるにはどうしても抵抗が大きい。
「ばかっ……」
 そんなことを言わせるなと、赤くなって小さくなじって、なのによけい二つの闇の色が深くなるのは、辱められることにいっそう感じてしまうあさましい性のせいだ。それを言わなければ、嬲るのも上手な恋人が、いつまでも欲しいものを与えてくれないこともよくわかっている。だから狂おしくて甘美な羞恥に身悶えながら、貴臣は望みどおりの言葉を告げた。
「お尻、舐めて……奥まで濡らしてっ……あっ、やぁっ」
 幾分乱暴に抱え上げられた下肢をあられもなくユリの目の前で開かれて、秘められた芯まで見られることにも、自分の言ったことにも震えて、ささやかなその入り口までヒクつかせる。
「じゃあ、たっぷり舐めて、奥までぐしょぐしょに濡らしてやるよ」
「ゆっ……あっ、ああっ……ひっ……ああっ、っ」
 唇を寄せて囁く息遣いにもわなないて、指をかけて捲り上げるみたいに広げられた内側にキスされると、啜り泣くような悲鳴が上がった。ユリが巧みな舌を忍ばせた先は、とろりと熱くてやわらかい。いつもより激しい反応にも思い当たって、ぴちゃぴちゃと舐めている狭間へと中指を捻じ込むより先、淫猥に蠢いた襞がずるりとそれを呑み込んだ。
「はっ、ああんっ、ユリっ……あ、あっ、いっ、だめっ、イ、ちゃ……」
「まだだ……ったく、舐める必要なんかなかったみたいだな。待てよ。俺が入れるまで。一人でイくな」
 すぐ入れてやるからと泣き濡れた艶っぽい顔を見下ろせば、早くしてとユリの肩に細い指でしがみつき、自分からしどけない所作で腰を浮かせる。乱れきったそんな姿を見せつけられて、ユリもまたギリギリまで昂ぶった屹立を、しとどに雫を含んだ秘所へ忙しなくあてがった。
「入れるぞ」
「あ、ひっ……ああっ、あっ、あっ、ああぁ――っ」
 短くそう教えるだけでやっとで、返事も待てずに挿入を深めると、凶暴なほどの形をうれしげに咥え込んだ奥が、うねるみたいに締めつけてくる。灼かれそうに熱く柔軟な蠢動に危うくさらわれかけて、息を詰めて解放の衝動を堪えたユリの下腹へ、温かなぬめりがしぶいた。
「ひっ、ひっ……あ……」
「っ……」
 突然連れ去られた放埓の余韻の強さにしゃくり上げる貴臣の中は、まだ複雑に弛緩と収縮を繰り返していて、絶え間なく吸いつくような粘膜で刺激されるから、つらいだろうと思っても突き上げる動きを止めてやれない。
「ユリっ……」
「悪い。俺も、すぐイくから、我慢してくれ」
 抱き竦めた虚ろな耳に直に声音を吹き込んで、すくい取った半身を揺すると、ぐちゃぐちゃと卑猥に濡れた音が立つ。次第にストロークを速めていくと、腕に包み込んだ華奢なウエストが猛々しい律動に応じるように緩やかに撓った。
「きつくねーか?」
「うん……い。いいから……して。俺の中に、ユリを……」
 いっぱいちょうだいと甘やかに微笑んで、これ以上ないほど交じり合った奥でも熱っぽく強直を啜る。搦めとられしゃぶられて、目眩のするような快楽に突き堕とされ、もうどんな理性や意志も及ばず炎を孕んだ恋人の内側へと溶けた。
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