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ENDRESS TALE

紅蓮の爪痕 漆黒の愛撫 11

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           ☆

 さやさやと繊細なレースを揺らす風は、深まる秋の気配を匂わせて肌寒い。冴えた真円の月が、空の高いところにかかっていた。その蒼い光が映し出すおもては静かで、どこにも焦燥や感情の乱れのようなものは感じない。
 穏やかだからこそよけいにその固い決意がわかって、ユリはひっそりと洩らすことさえ憚られる溜息を呑んだ。声をかける代わりに、薄い背中を背後からきつく抱きしめてやる。大人しく委ねられた肢体は、そこだけが身の内の高揚を伝えて、ひどく熱かった。
 チャイナタウンから帰ってきてからも、貴臣は何も言わない。王にも望まれていたような返答は与えていなかった。おそらくユリの前だからと、遠慮したんだろう。こと芙緋人のこととなると、貴臣は強情なくらい頑なだ。けれど、そうやってユリを気遣って口を閉ざされるほど、かえって胸を灼かれることなどわかっていないんだろう。
(まったく、この人は……無意識にでも俺を煽ってくれる)
 傷ついている恋人にやさしくしたいのに、まるでそんなぬるい愛撫などいらないと拒まれているみたいだ。欲しがるのはいつも身を灼き尽くすほどの行為で、そうして繋がれていないと不安だとでも言いたげに手ひどいやり方ばかりををねだる。苛まれて堕ちていく泣き顔もきれいで、そうして身を任せるのは、たった一人の恋人の腕だからだ。その白い肌に泣き叫ぶほどの甘い苦痛と快楽を与えてやれるのはユリだけで、貴臣はもうそれなしではいられない。
 自分でだってわかっている癖に、意地を張ろうというのか、それとも誘っているだけなのか。どちらにしろ性質が悪いと、淡い月光を艶やかに弾くうなじへ噛みついた。
「……っ!」
 声を上げようともしない我慢強さを小さく笑って、わざとらしくきっちり着込んでいるパジャマのボタンをはずし、上着をすべり落とした肩へ口づけを這わせた。
「ユリ……」
 名前を呼ぶ音色は頼りなくて、怯えたようなそれに少しだけ満足する。恋人に怖がられもしなくなったら、男としてはつまらない。八年経っても、お互いの存在が何より刺激的であることは変わらなかった。
「物欲しそうな顔をして……ここで、突っ込んでやろうか?」
「無理……」
 肩越しに耳朶を齧ってやるとぶるりと震え上がって、けれども匂いたつような素肌が瞬時に高い熱をおびる。反射的に擦りつけてくる下肢の淫蕩さと比べれば、立ったままはできないと抗う言葉などたわ言にすぎない。
「貴臣、膝をついて、俺の咥えろよ」
「あっ……」
 パジャマのズボンの上から秘めやかな狭間へと、すでに滾った硬直を押しつけて擦れば、仰け反った喉がこくりと卑猥な音を立てた。大きすぎるそれを男の体に受け入れるためには、丁寧に濡らす必要がある。ユリがここに潤滑用のローションなんか取ってくるつもりのないことは、貴臣にももうわかっていて、すぐに言われたとおりに床へ膝をついた。
 上半身は風呂上りの裸のままで、明るい月光にブロンズの塑像のような見事なそのラインを浮かび上がらせている。下肢を覆ったパジャマのズボンを太腿の下辺りまで引き下ろすと、反り返った猛々しい凶器が現れた。
 見慣れているはすのそれに、やはり仄かに頬を染めて、慈しむように慎重に白い指が絡む。包み込んだまま確かめるみたいに何度か撫でられて、触れた吐息は貪欲に喉の奥まで呑み込んだ。
 薄い皮膚に密着してくる口腔の粘膜の灼けつきそうな感触に、ひくりと爪先まで緊張が走る。それをなだめるみたいに一方の掌で引き締まった尻をそっとさすられて、ユリは微かに口元を綻ばせた。
「強くしろよ」
 痛いほど求めてくれと唆すと、下腹からチラッと見上げる瞳が妖しく潤んで情欲の炎の色に煌く。そそられるままにその形のいい頭を抱いて、まだ湿りけの残る髪へ長い指を差し入れた。
 敏感な裏側をねっとりと淫猥な舌遣いにしゃぶられて、唇を上下にすべらされる度ぐちゃぐちゃと生々しい水音が響く。頬を窄めた内側と上顎の裏で擦り抜かれ、精一杯頬張っても届かない根元も滴った唾液をまとった指にくすぐられ、袋のほうまで熱心に弄られた。
 恥じらいももう半ば忘れて、ひたすら男の熱を求めてくる貴臣は、この上なく淫らで、そこに後ろめたさがあるからなおさらユリを歓ばせるための所作に熱中する。
 頭の芯まで白く滲ませるような快感が何度も衝き上げてきて、膨れ上がったそれの解放を促すけれど、まだもっとやわらかな舌の感覚を味わいたい。
「貴臣、先のほう、吸ってくれ」
 掠れかかった囁きに、察しのいい恋人はいったん唇から離して掌に掲げ持った重みを楽しみながら、その先端へ愛しげにキスを繰り返し、ちろちろと凶暴な形を搦めとる紅い舌を見せつけた。ちゅぱちゅぱと音を立てて吸いつかれるその先へ、舌先を捻じ込むようにされると、堪らない気持ちよさに内腿がびりっと痺れる。
「ユリ……飲ませて」
「だめだ」
 恋人の限界を知ってはしたなくねだられ、それには素っ気ない答えを返した。どうしてと問う銀の雫に透ける虹彩へうっとりと微笑んで、「来いよ」としなやかな腕を取る。
 舐めるだけで感じすぎて足元のおぼつかない貴臣を強引に立たせて、半分開け放して夜気の流れ込んでくるレースのかかったテラスの窓へと、その体を寄りかからせた。背後からまだズボンを穿いたままの華奢な腰を抱いて、両足を膝で割り開く。布地の上からまさぐった性器は、しっとりと濡れていた。
「おい、下着、ぐしょぐしょだぞ」
「ばかっ……言うな」
 恥ずかしいから気がついても口にするなとなじられて、でも密かな笑い声を止められない。薄紅に染まったうなじが可愛くて、啄ばむむたいにキスしてから、その体温に惹かれるまま強めに噛んだ。
「あんっ! あぁ、だめっ……ゆり」
 とたんに上擦った悲鳴を迸らせ、全身を緊張させて掌の中の強張りをヒクつかせるから、そんなに悦いのかと縛めるように握りしめた。
「うぁっ、ああんっ! っ……ぅっ、っ」
「イきそう?」
 ユリの手で与えられた圧迫にも四肢を張りつめ、真っ赤になったおもてを覗いて訊くと、つらそうにがくがくとうなずく頬を涙がこぼれ落ちる。
「イっちゃう……も、イっちゃう、ユリっ」
 か細く訴えて身悶える仕種が愛しくて、それがよけい貴臣を追い詰めることになるとわかっていても、胸元へ深く抱え込まずにはいられない。
「いいから……イけよ」
「や、いやっ……一人で、いやっ」
「我慢しなくていいから」
 先に自分だけイかされるのは嫌だと哀願する貴臣は、けれどユリを受け入れるまでは待ちきれそうもないから、苦しい思いをさせるよりはと、涙の伝う頬やわななく唇へキスを重ねながら、下着の中まで忍ばせた手で包み込み、そのぬめりを借りて扱いた。
「はっ、ああんっ……ゆり、濡れるっ、ああ――っ、あっ、あっ……」
 惑乱したように泣き叫んで、びくびくとユリの腕の中で弾んだ下肢は、言葉のとおり男の指と下着とズボンをしとどに濡らす。細い足の内側をすべり落ちていくその残滓にも、ふるふると薄い腹を波立たせ、しがみついた指が窓のレースを乱した。
「ゆ、り……ユリ……」
「こっち、だろ?」
 白濁を滴らせる指でまさぐったのは、さらにその奥のささやかな窪みで、つついた指先を食むようにぱくぱく口を開く内側には、蕩けそうに誘い込む淫靡な肉襞がある。甘やかに蠢いて内から苛み、貴臣に潤んだ息を啜らせ続けるその場所は、この世でただ一人ユリにしか満たせない弱みだった。
「あ、だめっ……まだ、だめ」
「嘘つけ。欲しがって、尻が上がってるぞ」
 狭い入り口をくすぐるように指をまわされれば、ひくりと爪先立って背後の男へと小さな尻を差し出してしまう。イったばかりでつらいと泣きながら、男を誘うように揺らめいてしまうのを自分では抑制できないらしい。
 パジャマのズボンを足元へ蹴り落とされ、左膝を抱えて足先を抜き取られると、月の明かりに真っ白な双丘を晒される。さっき自分の放ったものでぬらぬらと濡れ光るそれはあまりにも扇情的で、ユリの大きな掌で撓めるように荒っぽく揉まれて、いっそうあさましくたおやかな背中を撓らせ浮き上がらせた。
「あんっ、あ、あっ、ユリっ……」
「いいんだろ?」
「いいっ……中も、中もして。ひどくしてっ」
 堪えきれずに、被虐の欲望を告白して啜り泣く。望みどおりに二本にまとめた指で内部を抉ってやれば、うねるように引き込みながら掲げた尻が前後に律動する。
「それ……動かして、擦って。もっと、奥してっ」
 箍がはずれたみたいにいやらしい科白を撒き散らして、窓にすがりついてくねる裸身が、月光を浴びて銀色に輝いた。それに目を細め、乾いた口角を舐めて、堪らないと呻いたユリを、紅蓮を湛えた双眸が振り返る。
「だめ、だめっ、だめ……」
「何が、だめなんだ?」
 低く欲望に澱んだ声音で緋色の唇を甘噛みして、悪い笑みで唆す男を二つの炎の色が映す。
「指じゃ、届かないから……おまえで、犯して。この中……蕩けてぐちゃぐちゃになるまで、いっぱい、突いて」
 大きいのでしてと続いたそれは、荒い喘ぎに呑まれて声にならなくても、ユリに届いて、急いた挙措であてがわれた屹立をさらに膨れ上がらせた。小刻みに揺らすようにして何度か突かれると、溶けきったそこはずるりと広がった先端を呑み込んだ。
「ああ――っ! ひっ、ひぃん……あっ、あっ、すご……来るっ!」
「まだ、締めるなよ。もっと奥まで……っ、つ」
 ぐいと腰を捻り貫いた最奥が、ぎちぎちと絡みつき啜り上げようとする。目の前が赤く染まりそうな錯覚に、汗の浮いた背中を掻き寄せ、夢中で抱きしめて深い抽送を刻み込んだ。
「あっ、あんっ、あん、あ、あっ……いいっ」
「貴臣、貴臣っ!」
 耳元で名前を叫ぶと、とろりと滲んだ炎と闇が上目遣いにユリを見た。その上へ乱れかかる前髪を、そっと梳き上げる。
「一人で、いくなよ」
「……え?」
 急速に突き堕とされ溺れ込む愉悦の中でも、ユリの囁くそれが先走ろうとする体のことではないとわかったらしく、訝しむみたいに繊細な睫を震わせる。
「この世の地獄だろうと、本物の地獄だろうと、俺も一緒に連れて行け」
「……でも」
 貴臣が『北辰会』の組長であるユリの立場を心配して、だからそれを頼んだ王にも誰にも告げず、一人でニューヨークへ行こうとすることはわかっていた。
 罠だということは承知の上だ。あるいは、その罠を仕掛けたのは貴臣が助けに行こうとする芙緋人自身かもしれなかった。それでも貴臣が芙緋人の側へ行こうとするのは、同じ血を持つ男への純粋な愛情で、けれど芙緋人が初めて貴臣の肉体を開いた相手だから、恋人への裏切りのように感じてしまうんだろう。それならなおのこと、貴臣を一人でニューヨークへは行かせられない。
「言っただろう。『北辰会』だろうが、『正竜会』だろうが、俺にとっては何の価値もない。一番大事なのはおまえだ」
「ユリ……」
「うんと言うまで、このまま繋いで、この部屋から一歩も出さねー」
 子供じみた男の脅しにはクスリと笑って、それが突き上げられている体の奥へ響いたのか、きれいな眉根を寄せる。
「このまま?」
「ああ、このままだ」
 立ったままなのかと咎める貴臣に、真摯な顔でうなずくと、今度は用心深く口元だけで微笑んだ。
「それも悪くないけど……おまえと抱き合えないのは、つまらないな」
 後ろから抱かれたままじゃユリを抱き返すこともできないとぼやいて、左胸の龍の刺青をなぞっていた手をとらえて、その甲へ口づけを落とす。
「うん……地獄の底まで離さないから、ずっと俺を繋いで、抱きしめていてくれ、ユリ」
「ああ」
 抱いていてやると掻き寄せる胸元から、艶めいた流し目がちらりとユリを見上げる。
「それから、ちゃんと俺の中でイって?」
「ああ」
 続けてほしいとねだられて、それには異議のあるはずもなく、しなやかな肉の深みへと沈み込んで猛々しいストロークでとろとろになった粘膜を擦り上げ掻き乱した。
「あ、いいっ、ゆり、いい、それ……もっと、もっとして」
「こうか? いい?」
 密着した腰を押しつけたままぐいぐいとまわし、一番奥に先端を擦りつけるようにして、前にまわした手で貴臣のものを握り込む。その内部でユリが感じているのと同じ強さで扱いてやると、いっそう嬌声が高くなる。
「ゆ、り……い……そんな、したら、イっちゃうからっ」
「俺も、一緒にイくから、貴臣……」
「ん、んっ、一緒に……」
 甘い音色で呟いて、キスしてと差し出された舌をやさしく吸った。舐めて解いて、全身で溶け合って、早くとしゃくり上げる響きを呑み込まれた中で直に感じ、さらわれた高みで迸った熱は愛しい人を濡らしてあふれた。
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